モニターの達人が伝授!採用される応募文の書き方

行政モニターを始めとする様々なモニターに採用されたことのある達人「宇津井健神経痛」さん伝授♪ 採用文とアドバイスをお届けいたします。

★ 注意 ★

●例文の中には、内容を変えない程度に一部手直ししてあるものがあります。

応募する時に、コピーして使わないでください。

丸写しをする人が多数いれば当然おかしいと思われ、採用はおろか、今後のモニター活動に支障をきたす恐れが出てきます。

また、せっかく好意で寄せてくれた達人「宇津井健神経痛」さんにもご迷惑がかかりますので、この約束は絶対に守って下さい。

何よりも、 

自分の体験談・感じた事を元に書く事。

それが採用されるコツの鉄則です!!
他人の体験談や思いを書いても必ずボロがでますし、採用担当者の目はごまかすことは出来ません。

あくまでも参考にしていただくためのものですので、お守りくださいネ。

行政のモニター

【課題】
モニターの志望動機を100字程度の作文にまとめる。

【応募文】
日本は不況の真っただ中にあるが、不況を肌で感じている一労働者の立場から、この状況を改善する何らかの策を出せるのではないかと思い応募した。おこがましいかもしれないが、少しでも社会に貢献出来ればと思う。(100字)

【アドバイス】
「今の世の中を少しでも良くしたい」という意志(これは本音でもあるのですが)を明確に示しました。今まで5回ほど応募しましたが、採用されたのはこれが初めてです。
ちなみに、今までは、公務員の不祥事を批判するような作文ばかり書いていました。仮にそれらの批判が適切なものであったとしても、主催者側には「生産的な考え方ができない人」と思われたのでしょうね。応募文に必要な要素は、「この人は何かをやってくれそうだ」と主催者に思わせるような「前向きさ」だと、痛感しました。

物価モニター

【課題】
テーマ1、2について、各100字程度の作文を書いて提出。
(テーマ1「私の消費生活」「消費者行政に望むこと」から選択、テーマ2「 物価について思うこと」)

【応募文】
例文/テーマ1「私の消費生活」
家電品を買う時には必ず現金一括払、バスに乗る時には割安なバス共通カードを使い、雑貨を買う時には新聞折込みのチラシで特売日を確認する。私の消費生活は節約に尽きる。少しの工夫で、お金の価値は変わるものだ。(100字)

例文/テーマ2「物価について思うこと」
鉄道などの公共交通機関が運賃改定をする際、その実施日はなぜか各社同じである。独占禁止法上問題はないのか、便乗値上げではないのか、などと疑ってしまう。「物価」と聞いて、私はまずこの問題を思い浮かべた。(100字)

【アドバイス】
このモニターでは作文を2つ提出するようになっていますが、これは、多角的なものの見方ができるかどうかを試すためだと思われます。ですから、2つの作文の内容は、なるべく重複しないように書いた方がいいでしょう。あと、重要なのは字数制限です。
私の場合、最初は規定の2倍程度の長さで下書きをし、不要 な語句を削っていくという方法をとっています。

某新聞広告大賞審査員

<応募者約210名 採用者20名>

【課題】
新聞広告に関する意見を簡単に記入し、応募。

【応募文】
最近の新聞広告にはカラフルなものが多く、見ているだけでも楽しい。反面、スペースの無駄遣いだと思われるような広告が見受けられるのも事実である。ばく大な費用をかけて大きな広告スペースを割いた所で、必ずしも消費者がついてくるわけではない。お金を使う前に、頭を使う努力をすれば、もっと良い広告は生まれるはずだ。

【アドバイス】
「ほめてけなす」が応募文の基本です。
担当者の求めているのは、「キラリと光る意見」なのです。 「無難な意見」なら、とっくに新聞に載っています。中傷や悪口はダメですが、応募文には多少の過激さが必要であることを頭に入れておきましょう。この例では、結果的には採用となったものの、応募要項に「簡単に記入し」と書いてあるにもかかわらず、文章が長くなってしまった点が、我ながら悔やまれます。

公営の交通モニター

<応募者396名 採用者100名>

【課題】
応募者に、「モニター制度について」「○営交通を利用して感じていること」などのアンケートを送付し、アンケート回答をもとにメンバーを選定。

【応募文】
例文1/「モニター制度について」
私は宅配便のドライバーをしています。業務上、路上に駐車しなければならず、駐車場所にはいつも苦労させられます。というのは、パーキングメーターは満車状態で停められず、かと言って、配達場所から遠い有料駐車場に停めれば仕事にならず、違法とは分かっていても公道に停めざるをえないのが現状だからです。
(「違法駐車をなくしてバスの流れをスムーズにしよう」という趣旨の)パンフレットを見て、もっともなことだとは思いましたが、公道を使って仕事をしているのは都バスだけではないので、バスだけが優遇されることのないよう、バランスの取れた制度改革になればいいと思います。レジャー目的の一般車両の違法駐車が減るような対策を望みます。

例文2/「○営交通を利用して感じていること」
私はイベント会場へ行く際に、○バスを利用しますが、一つだけ気になることがあります。ささいなことかもしれませんが、それは「バス共通カード」の挿入口が民営バスと逆(○バスは左から、民営バスは右から)になっており、戸惑ってしまうのです。なぜ逆であるのかは分かりませんが、統一されれば良いなと思っています。

【アドバイス】
普段の生活の中で、自分がいかに○営交通と関わっているか、という点を強調しました。民営バスと他の車との問題(違法駐車)、および、バスの構造の問題について述べたわけですが、私自身、実を言うと、○営交通を利用する機会は多くないのです。悪い言い方をすれば、こじつけの作文で採用された例と言えます。ちなみに、このアンケートには字数制限がなかったので、なるべくびっしりと文字を埋めるように努めました。

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いかがでしたか?

ほめるけなすを半々に。ただし「けなす」を勘違いしてはいけないことがお分かりいただけると思います。

・好きなのだけれど、利用しているのだけれど、あともう少し、ここが悪い・不便だと思う。
・改善アイデアを書く。
・またはモニターに採用されることで、改善アイデアを出せると思わせる。
・または一緒に一生懸命考えて行きたい。と思ってもらえるように書く

ということが大切です。
その他にも達人からは沢山のアドバイスがありました。
今後の応募文作成の参考にしていただければ、幸いです。

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